ICLとは
挿入するレンズは、眼内に永久的に装着できる素材のため、日々洗う等のメンテナンスは不要です。定期検査を受けるだけでお手入れ不要で、長期間良好な視力を維持できます。
ICLの特徴
1角膜を削らない
レーシックのように角膜を削らないので、手術適応範囲が広いのが特徴です。
視力矯正できる度数の幅が広く、良好な視力と鮮やかな見え方を保つことができます。
2強度の近視や乱視にも対応可能
- 強度の近視や乱視
- 角膜が薄い、または形状に問題がある
レーシック手術では適応外の高度の近視や乱視の方、角膜が薄い方でも手術を受けられます。
3術後のお手入れ不要
4万が一の場合は取り外しが可能
5ドライアイやアレルギー症状が生じにくい
6視覚障害がほとんど起きない
コンタクトとICLの比較
コンタクトレンズを長期間使用した場合とICL手術を受けた場合での20年間のコストを算出し、比較しました。コンタクトレンズにかかる費用を1カ月4,000円、ICLでは両眼で660,000円とすると、コンタクトレンズを13年9カ月使用でICLと同じ費用となり、14年過ぎるとコンタクトレンズの費用がどんどん高くなっていきます。いま、コンタクトレンズを使用している方は、ひと月にどれくらい費用がかかっているのか、今後も使い続ける場合の年数の費用と比較してみてください。
レーシックとICLの比較
レーシックとICLのそれぞれの特徴を比較したものを表にしました。レーシックとICLの違いや特徴を理解した上で選択してください。
| レーシック | ICL手術 | |
|---|---|---|
| 角膜への影響 | 有（削る） | 無し（削らない） |
| 見え方の質（コントラスト感度） | 〇 | ◎ |
| 強度近視・乱視への対応 | △ | ◎ |
| 元に戻せる | 戻せない | 取り出して元に戻せる |
| ドライアイになる可能性 | 高い | ほとんどない |
| 将来の白内障手術への影響 | 有 | ほとんどない |
| 治療の歴史 | 1990年～ | 1980年代～ （レーシックより歴史が長い） |
| 紫外線カット | 無し | 有（ＵＶカットレンズ） |
| 手術費用 | 両眼：20万円～40万 | 両眼：60万～80万 |
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ICL手術までの流れ
1初診
適応検査とコンサルテーションを行います。精密検査を行い、眼の状態を確認していきます。その結果に基づいて手術内容や手術前後の注意事項について丁寧に説明します。
2再検査
眼内レンズの度数を決めます。検査前にコンタクトレンズ装用中止期間を設けます。この再検査時に採血も行います。
3レンズオーダー
レンズメーカーにレンズをオーダーします。手元に届くまで2週間～1カ月程かかります。
4手術の予約
レンズが届いた時点で患者さんに連絡をし、手術日を予約します。
5手術当日
患者さんのご希望によって、両目同日もしくは片目ずつ別日に分けて手術を行っていきます。
手術手順
- 点眼麻酔後、角膜の縁を約3㎜切開します。
- 切開部分からICLを挿入します。
- ICLを虹彩と水晶体の間に固定します。
- 術後しばらく休んで頂き、検査を行ったあと帰宅できます。
6アフターフォロー
手術後も定期的に検査を行って経過を観察していきます。
翌日検査・一週間検査・1カ月検査の後は、3カ月・6カ月・1年検査を行っていきます。そのあとは、1年に1回の検査を受けて頂きます。散瞳検査を行うので来院時は車の運転をお控えください。
ICL手術費用
※自由診療となり、健康保険適応外です。
| 乱視なし | 680,000円（税込） |
|---|---|
| 乱視あり | 750,000円（税込） |
